レコードを保管するときはスリーブにこだわろう!
2018-06-12
レコードのスリーブってどの部分?
音源が収録されたメディアを収納する外装で、袋状・筒状 のものをスリーブと言います。所謂レコードジャケットです。LPレコード(アナログレコード)のジャケットは、厚紙でできたスリーブで、4辺のうち3辺が閉じた袋状になっています。レーベルが見えるように中央に丸い穴が空いていたり、透明になっています。シングルレコードのジャケットは、表面にタイトルとジャケット写真が印刷、裏面に歌詞などが印刷されていました。
アルバムレコードのジャケットではA式・E式と呼ばれる種類があり、A式(アメリカ式)は、ボール紙製の芯材に、表面、裏面から印刷された紙を貼り付けて作られた厚手のジャケットで、E式(イギリス式)は、印刷された紙そのものを折り曲げ、作られたジャケットです。それぞれアメリカから、イギリスからリリースされるレコードに多かったのでA式、E式と呼ばれるようになりました。
インナースリーブ(内袋)について
インナースリーブはレコードの内袋のことで、レコードの盤面を保護する役割をはたしています。
メーカーごとに取り扱い説明やメーカーロゴなどオリジナルのインナースリーブが付いています。透明のナイロン製や紙製など様々ですが、中古レコードを手に入れた場合は、このインナースリーブを取り替えることが良い保管につながります。ナイロン製は静電気が起きやすく、通気性が無いのでカビが発生しやすい、そして「ビニ焼け」とよばれる現象を引き起こすことがあります。経年劣化で化学反応を起こして、内袋と盤がくっついてしまう現象です。こうなってしまうと、クリーニングしても取れません。
紙製の場合、静電気や通気性の面では有利ですが、盤に傷がつきやすいという欠点もあります。高級品として、グラシン紙の内袋が有ります。グラシン紙は、静電気に強く、吸湿性があるためカビにも強いメリットが有ります。レコードを入れた内袋をジャケットには入れずに、ジャケットの外に出した状態で外袋に収納、保管するのが良いと言われています。
アウタースリーブ(外袋)について
アウタースリーブはレコードジャケとを保護する役割を果たします。オリジナルデザインのアウタースリーブが付属してリリースされることもあります。中古レコードを手に入れた場合、レコードジャケットの底抜けや表面のスレを防止すりためにビニール製の外袋に入れるのが良い保管方法です。ジャケットのサイズは一般的に30センチ四方なので、それより少し余裕を持たせたサイズを選ぶのが良いでしょう。ピチピチ状態で収納すると盤が反りやすくなります。
まとめ
いかがでしたか。中古レコードを手に入れたら、インナースリーブとアウタースリーブを新品のものに取り替えるのがベターです。ジャケットとレコード盤を良い状態で保管するのが良いでしょう。アナログレコードは、経年劣化は避けられませんがメンテナンスさえしっかりしていれば、時を超えて生き生きとした音を届けてくれます。