知っておきたい!レコードとCDどちらの音がいい?
2018-04-09
レコードからCD、そしてまたレコードへ?
古くは19世紀から親しまれてきたレコードが、CDにとって変わられたのは1980年代。さらにパソコンやスマホで、音楽が数秒もかからずにダウンロードできる今、アナログレコードが再ブーム。メディアごとのシェアは、CDが70%、レコードが15%程度とまだまだCDが優位ですが、2017年のリリース数は急上昇。メジャーアーティストががレコードリリースをしたり、記念盤がリリースされ、高セールスを上げたり、大手レーベルがレコード専門レーベルを立ち上げたり、日本のメーカーでもアナログ盤の自社生産を再開する動きがあるなど、2018年も勢いが止まらない様子のアナログレコード。それに比例して中古レコード買取市場も盛り上がっています。
デジタルサウンド世代をも魅了する、アナログレコードの魅力とはなんでしょうか?
レコードの魅力とは?
レコードの魅力、それはズバリ「音」。「音質がいい」「音にあたたかみがある」「音に厚みがある」「音に深みがある」などとよく言われているようです。「音楽を楽しむならレコード。とにかく音質が好み。」という人が実は多く、趣味で音楽を楽しむ人にとっては、クリアに整えられたデジタルな音源よりも、あたたかみや独特な雰囲気を味わえるレコードが好まれるようです。
レコードとCD、音が違う?
個人差はありますが、一般的に人間が感じ取れる音の周波数は20,000ヘルツと言われています。CDは22,000ヘルツの周波数が収録されています。それ以外はデジタル処理でカットされています。レコードはそれ以上の周波数を収録しているので、CDには無い音が、聴こえる人には聴こえるということなんです。それが「音質がいい」「音にあたたかみがある」「音に厚みがある」「音に深みがある」という表現につながっていくのでしょうね。
そして、再生環境の差、レコードの状態の差によっても、微妙に音が変化するのもレコード。レコードプレーヤーやスピーカーの性能にも左右されますし、レコードは劣化していく為、その状態にも左右される、とてもデリケートな手間のかかるものなのです。そんなところが、レコード、そしてレコードの音が愛される所以なのかもしれません。
レコードのコンディション
レコードの音を楽しみたいと思ったら、中古レコード市場をのぞいてみるのが良いでしょう。お気に入りのレコードが見つかったら、レコードのコンディションをチェックしてみましょう。
中古レコード買取の査定項目には、レコードのコンディションという項目があります。主に、レコード自体の状態をチェックするレコードコンディションとカバーなどの状態をチェックするカバーコンディションがあります。
CDが、デジタル処理されたデータを光が読み取るのに対して、レコードは、盤に刻まれている溝を針が読み取り、振動して音を発生させます。そのため、盤の溝に傷がついていたり埃がついているだけで、再生される音に影響がでます。また、水平に規定の速度で回転することも重要なので、盤が反っていたりするのも音に影響が
でてしまいます。
レコードコンディションは、
A:新品・未開封・新古品
B:ほぼ新品同様
C:輸入中古盤として美品
D:ごく軽い擦れあるが目立つノイズなし
E:軽い擦れ、小さな傷あるも、ごく軽いノイズ
F:擦れ、傷などが多少あり、ノイズ多少あり
G:深い傷あり・明らかなノイズあり
などとランク分けされ、主にレコードとしてちゃんと聴けるか、音質問題はないかがチェックされます。残念ながら、ちゃんと聴けないレコードにはもちろん値はつきません。A〜Cが良品で、値段も高くなります。D〜Eは並品で購入には狙い目です。F〜Gは不良品となるので、値段も低くなります。中古レコードを売り買いする際には覚えておきたいポイントです。
まとめ
いかがでしたか。レコードとCD、どちらの音がいいかはあなたの耳で要チェック!レコードとCDを聴き比べてみるのも一興です。レコードブームの今、レコードの魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。