超高音質!オリジナル盤をの需要が高い訳
2018-06-22
オリジナル盤レコードとは?
レコードにはオリジナル盤と呼ばれるものがあり、中古レコード市場ではしばしば高値で取引されます。同じタイトルのレコードでもオリジナル盤と他とでは違った価値があるようです。
オリジナル盤とはレコードの世界にのみある言葉で、定義もいろいろとありますが、大まかな意味としては、
①その曲が発表された当時に作られたレコード
②正式なレコード会社が作ったレコード
などがあげられます。
またもう少しマニアックな意味を調べてみると
③最初に発売されたレコード
アメリカで最初に発売されたものは「アメリカ・オリジナル」、ほぼ同時にイギリスや日本など他の国でも発売された最初のものは「イギリス・オリジナル」「日本・オリジナル」などと呼ばれます。
④レーベル及びレコード番号が最初発売のものと同じレコード
⑤マトリクスナンバーが若いレコード
などがあげられます。
マトリクスナンバーってナニ?
マスターテープから、レコードの元になるマスター盤を作る際に、マトリクス・ナンバーという番号が刻まれます。レコードの中心にあるレーベル面の周りの黒い部分に刻印された番号がそれにあたります。この番号が一番若いのが、初回盤であり、一般的にはもっとも音がいいとされています。
中古レコード店をのぞいてみると、売っている中古レコードには、コンディション表記や価格表記の他にマトリックス番号が記載されていることがあります。
例えば、「MAT 1/1」と表記されていたら、MATはマトリックス番号の略で、1/1は最初の数字がレコードのA面のマトリクス番号、2つ目の数字がレコードのB面のマトリクス番号を表します。
マトリックス番号は小さければ小さいほど、音が良いといわれており、オリジナル盤の中でもMAT1/1は最高の音質、そして非常に高価であるとわかります。
例えば、同じオリジナル盤であったとしても、MAT1/1のレコードは数万円の値段が付けられている一方で、マトリクス番号2や3以下になった瞬間に、一気に数千円レベルにまで価格が下落することもザラにあります。
オリジナル盤レコードの音
現代はハードディスクにデジタルレコーディングされ音源は劣化せずに保管できますが、昔は磁気テープに録音され金属ケースに入れて「オリジナルマスターテープ」として倉庫に保管されます。保管状態が悪いとテープが伸びたり、ホコリやカビが付着したりと劣化が進んでしまいます。
「オリジナルマスターテープ」からレコードの元となるマスター盤が作られるので、レコード生産で何万枚もプレスをすればマスター盤も劣化し、マスター盤を作り直すためにはマスターのテープを回すことになり、マスターテープも劣化。テープが痛んでいると当然作られるレコードの音にも影響します。具体的には、楽器やボーカルの声が霧がかかったように、鮮明でなくなるなど。そう考えていくと、アーティストの演奏が録音したばかりのマスターテープから起こした最初のレコードであるオリジナル盤は、最もアーティストが録音した状態に近い音が刻まれているといえます。
まとめ
いかがでしたか。オリジナル盤やマトリクス番号など少しマニアックな情報を知ると、また違った視点からレコード探しが楽しくなるかもしれませんね。